「コンピュータのキモチ講座」第1回

コンピュータは実は「超・不器用」?
みなさんは、最新のAIや複雑な3Dゲームを見て「コンピュータってなんて頭がいいんだ!」と思っていませんか? 実は、その中身を突き詰めていくと、コンピュータは驚くほど不器用なんです。
40年エンジニアをやってきた私から言わせれば、コンピュータができるのは究極的には**「足し算」**だけと言っても過言ではありません。
0か1か、それがすべて
コンピュータの頭脳(CPU)が理解できるのは、日本語でも英語でもありません。 電気が流れているか(1)、流れていないか(0)という、たった2つの状態だけです。
- 機械語(0と1の世界): コンピュータに直接届く、唯一の言葉です。
- アセンブリ言語: 0と1の羅列では人間が読みづらいため、少しだけ人間が分かりやすくした「橋渡し」の言葉です。
- 高級言語(C言語やPythonなど): 私たちが普段プログラミングで使う、人間に近い言葉です。
私たちが「お茶を運んで」と命令すると、執事(コンパイラ)が「右足を10cm上げろ」「モーターを5秒回せ」といった細かい0と1の命令に翻訳して、コンピュータに伝えているのです。
「引き算」も「掛け算」も、足し算で解決!
「足し算しかできないなら、どうやって計算しているの?」と不思議に思いますよね。
- 引き算: 補数という考え方を使って、無理やり足し算として処理します。
- 掛け算: 足し算を何度も繰り返して答えを出します。
こんなに遠回りをしているのに、なぜあんなに速く動くのか。それは、彼らが**「爆速で足し算を繰り返す」**という、一つのことだけに特化した努力家だからです。
コンピュータの「キモチ」を知るということ
最近はマウス一つで、あるいはスマホのタップ一つで何でもできてしまいます。 ですが、コドモノラボでは、あえてこの「0と1」の不器用な世界に光を当てたいと考えています。
「なぜ思い通りに動かないのか?」 その答えは、コンピュータが間違えたのではなく、私たちが彼らに「0と1」で伝わるような正しい順序を教えられなかっただけかもしれません。
コンピュータの「不器用なキモチ」を理解すると、プログラミングはただの作業ではなく、もっと楽しい「対話」に変わりますよ。
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